東直子 『私のミトンさん』
- 2018.07.29 Sunday
- 17:15
JUGEMテーマ:読書感想文
叔父のミキヒコが海外赴任なったので、使っていない家に
移り住むことになったアカネ。
家に入ると、なんだか赤いものが。
魔物なのか、幽霊なのかと思っていると
赤い服を着た、ちいさいお婆さん。
叔父のミキヒコに電話して確認したら
アカネは、起こしてはいけないものを起こしてしまったらしい。
なんだか、ホラーのような展開ですが
冷たい果物と赤い服さえあれば、ミトンさん(赤い服を着た
ちいさいお婆さん)は、満足らしい。
ちょっと妖精と云うよりは、物の怪に近いですね。
アカネの彼氏は、ダメ人間で自宅警備員のようなもの。
アカネ以外の女性、直ぐに手を出すし
家族と喧嘩したからと言って、アカネのもとに
転がり込み、ミトンさんを嫌がるなど
アカネの男運の悪さが垣間見られます。
一方、女性の友人たちは、まともで
会社の同僚の目黒さんは頼りになる人。
そして、学生時代の友人のみほは、シャーマンのように
アカネの危機を予測してくれる。
これって、モダンホラーなの?
それともファンタジーなの?
なんだかわからない展開ですが、ミトンさんの
仲間が登場するシーンからすると、ファンタージだと
思います。ちょっと変わった話でしたが
アカネの彼氏の事を抜きにすれば、楽しめます。
毎日新聞社
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