大石直紀 『続・深夜食堂』
- 2017.06.30 Friday
- 20:53
JUGEMテーマ:読書感想文
深夜食堂 シリーズ
読んでいると劇場版のシーンが蘇る『続・深夜食堂』。
めしやのマスターや常連客の温かみあるストーリーが
読み手の心を癒すような気がしました。
原作のコミックスが長い期間連載されているのも
共感できます。これが媒体が変わっても受け継がれる
『深夜食堂』の魅力なのでしょう。
豚汁定食 六百円
ビール(大) 六百円
酒二合 五百円
焼酎(一杯) 四百円
めしやのメニューは、たったこれだけ。
あとは勝手に注文してくれれば、出来るもんなら作るよ。
これが、『めしや』の営業方針。
こんなメニューで深夜にしか営業していない店にも
人が集まるのは、やはり『めしや』の環境が
人を吸い寄せるのでしょう。
水商売の人や堅気でない人。
そして、いろいろなものを背負っている人。
そんな人たちが集まり、『めしや』で癒されたり
ストレスを発散していく。
ちょっと昭和の香りがする食堂には
懐かしさも人を呼び寄せるエッセンスに
なっているのでしょう。
葬式などの帰りでないのに喪服姿で『めしや』に
やってくる女性は、ストレス発散のため
街中を喪服姿で歩き回り、最後は『めしや』で
焼肉定食を食べる。なんだか、肉食系女子の様な
感じがするが、人間関係によるストレスは
ここまでしないと発散できないのかと
考えてしまします。
小学館
【言及リンク】