東野圭吾 『ラプラスの魔女』
- 2019.06.18 Tuesday
- 00:59
JUGEMテーマ:読書感想文
ラプラスの魔女 シリーズ
映画化された『ラプラスの魔女』を読んで見ました。
映画は見ていないので、内容は初見です。
タイトルからするとSFのようなイメージですが
卯原円華は、一見すると怪しげな術の様なことを
やってのけますが、本書のストーリーが後半に
なると徐々に解明されていきます。
なので『魔女』というタイトルは現代でいうところの
『魔女』ではなく、中世の『魔女』と捉えたほうが
正確なのでしょう。
離れた2つの温泉地で起きた硫化水素により
映画関係者の二人が亡くなった。
その現場に呼ばれた学者が気づいたことから
2つの事件が偶発的なものではないことを
知ってしまったがため、事件に巻き込まれる学者。
なんだか推理小説のようで、ワクワク感がありますが
事件の真相は、とても難しい。
魔法を使った他殺事件としたほうが、一般人には
わかりやすいが、それでは小説としては
あまり面白いものではありません。
そんな意表を突くような真相が
本書とタイトル『ラプラスの魔女』と
作者が名付けたのでしょう。
KADOKAWA
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