蒼月海里 『幻想古書店で珈琲を 賢者たちの秘密』
- 2017.05.21 Sunday
- 15:20
JUGEMテーマ:読書感想文
幻想古書店で珈琲を シリーズ
今回は本から身の一般人の悩み解決は2件のみ。
ちょっと寂しい気がしますが、その分人でない方の
本の話があるのは面白い。
亜門やコバルト氏と対極にいる人々が
登場したのだから争いが起こらないはずがありません。
亜門が経営する古書店の従業員であり
友達の名取司は、天使側のサイドから見ると
魔神に操られている人間と思われても
仕方がないこと。だからアザリア(大天使ラファエル)が
亜門と関係を断ち来るように、古書店の入り口を
見えないようにしたり、名取司の過去の絆を復活させようと
画策するが、所詮は改変の類なので
本質的な解決には至りません。
魔神の亜門に操られているわけでない名取司には
効果が無いのは当たり前。
このところをアザリア(大天使ラファエル)は
理解して放置するが、人間のサラリーマンのように
回心のノルマがキツイ天使の風音には
このようなことは理解できないのは盲目によるもの。
これでは「天使たる者、修行が足りません。」と
言われても同然ですね。
本を絡めたストーリーを展開しつつコバルト氏の
正体を明らかにする技術は、天晴れと云いようがないくらい
楽しいストーリーでした。
角川春樹事務所
【言及リンク】
http://d.hatena.ne.jp/kouao/20161004/1475583456