小坂流加 『余命10年』
- 2019.09.17 Tuesday
- 05:14
JUGEMテーマ:読書感想文
難病にかかっていると知った時の経緯が
描かれていませんが、祖母が同じ病で
遺伝性のある病気ということなので
二十歳になったことで検査を受けたのでしょう。
しかし、余命10年という病は
これから人生を謳歌しようと思っていた
短大生には過酷なものです。
高林茉莉は入院時に同じ病にかかっている
女性からアドバイスを受け
後悔しない様な生き方をしていたが
高林茉莉の病の事を知らない人から見れば
ストイックな生き方をしている女性だと
思われていたでしょう。
難病にかかると障害年金が貰えても
治療にかかる医療費は莫大なのも。
例え治療法がなくても、発作が起こった場合
などを考えると医療費にかかる金額は
少なくないはず。高林茉莉の両親はどのようにして
医療費を工面していたのでしょう。
両親共働きでも自宅を持っているということは
それなりの収入があると考えられます。
高林茉莉の死に行くシーンは
ちょっと意外でした。
本人的には只の眠りについただけのような
描写だったので、葬式のシーンが無ければ
判りませんでした。
文芸社
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