荻原規子 『RGDレッドデータガール 氷の靴 ガラスの靴』
- 2019.09.03 Tuesday
- 04:52
JUGEMテーマ:読書感想文
RGDレッドデータガールシリーズ
本書は『RGDレッドデータガール1』から
『RGDレッドデータガール6』までの
出来事を相楽深行の視点で描かれた
他の媒体などの特典として作者が書いたものを
1冊の本として、まとめたものなので
『RGDレッドデータガール6』の続きを
期待していると、ちょっとがっかりして
しまいます。しかし、相楽深行のファンならば
楽しめるものでしょう、
父親の相楽雪政と喧嘩して骨折したのが
ようやく治った中学3年の頃、鈴原泉水子が
居る紀伊半島の玉倉山神社での
鈴原泉水子が自分に対して怯えているような
感じが気になり、ついつい鈴原泉水子を
陰で虐めていた相楽深行。
相楽深行の心は苛立ちに溢れていた。
鈴原泉水子が姫神の憑代となることを
知らなければ、鈴原泉水子を嫌い
無視し続けていかもしれません。
鈴原泉水子よりも先に八王子の学校に
転校した相楽深行に待ち受けていたものは
世界の裏を牛耳る組織の子供たちが
暗躍する学校での生活。
こんな描写を見ていると、世の中が
不公平なのは、当たり前だと感じられます。
KADOKAWA
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