森見登美彦 『ペンギン・ハイウェイ』
- 2019.06.24 Monday
- 04:41
JUGEMテーマ:読書感想文
主人公の小学四年生のアオヤマ君は、通っている
歯医者の綺麗なお姉さんにぞっこん。
かなりませた少年です。
しかし、頭脳は明晰で様々な研究をしているのが
気に入らないお山の大将のスズキ君に友達が
苛められたので架空の病気を持ち出し
歯医者で泣かす作戦は、とても子供とは
思えません。しかし、スズキ君は仲間を使って
アオヤマ君の研究した資料が載っている
ノートに小便を掛け、アオヤマ君を自動販売機に
縛り付けるという暴挙に出るけど
ここまでやれば、小学生と言えども
スズキ君は立派な犯罪者だと思います。
アオヤマ君が被害届を出さなかったのも
解せませんが、その状況をこっそり見ていた
歯医者の綺麗なお姉さんの行動も
理解できません。
歯医者の綺麗なお姉さんは、最後まで名前が
出てこないあたりは、かなり怪しいと
思いましたが、結局正体は解りません。
『ペンギン・ハイウェイ』は、謎が謎を呼びますが
アオヤマ君の父親は、何か感づいていたように
見受けられました。
本書は、ファンタージーなのか
モダンホラーなのか判別が、つきませんね。
しかし、不思議な話でした。
KADOKAWA
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