堀川アサコ 『幻想短編集』
- 2019.06.16 Sunday
- 11:20
JUGEMテーマ:読書感想文
幻想シリーズ
登天郵便局は、この世で出せなかった手紙が
あの世?から届く場所。
しかし、差出人から受け渡し人に届く訳でなく
封印されているのに幻想郵便局員は
中身が読めてしまう。
中身はこの世で出せなかったものだから
恨み辛みが描かれているものなどが多く
当然、それらはそのままにはせず
供養?のために燃やされ、灰は天に昇って行く。
今回、この世の郵便配達人が登天郵便局に
届けった手紙は、幻想映画観で成仏した
島岡真理子宛ての郵便物でした。
島岡真理子は美人故様々な人から怨まれ
妬まれ、殺害されとある映画館で幽霊と
なっていたところを、とある縁で折角成仏したのに
再び、幻想探偵局に幽霊?の生まれ
変わり登場するのは、変な気分です。
まあ、探偵の大島さんも似たようなものだから
これも何かの縁なのでしょう。
過去の事件が現在に影響を及ぼすのは
長編も短編も同じですが、短編だと
ストーリーが短いので慌ただしい感じがしました。
しかし、美人で天然だと様々な人に
怨まれてしまうのは、残念ですね。
講談社
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