矢崎存美 『森のシェフぶたぶた』
- 2019.06.08 Saturday
- 07:47
JUGEMテーマ:読書感想文
ぶたぶたシリーズ
『ぶたぶたシリーズ』が20年目を迎えていたとは
長いシリーズですね。徳間書店と光文社で発売されて
いますが、刊行ペースが緩やかなので、途中から
『ぶたぶたシリーズ』を知った読者には長く感じられない
くらい、色あせないストーリーなのでしょう。
今回の山崎ぶたぶたは、夫婦で経営する森の中にある
オーベルージュ。その名も『オーベルージュ・ミステール』。
謎と云う名前の店ですが、一番の謎はぶたの縫ぐるみが
シェフだということ。初来店する人は、縫ぐるみが
料理を作っていることが信じられなくて
マジックかアトラクションのように見え
怒りだして帰ってしまう人もいる程です。
逆にそのことを知っていると、癒し効果を
求めて再来店するほど人気がある店です。
そんな『オーベルージュ・ミステール』に来た人達の
ストーリーが『森のシェフぶたぶた』で綴られていますが
中には客として『オーベルージュ・ミステール』を
関わりがない少年のストーリーも含まれていました。
ちょっとしたファンタージ―に浸れる本書には
癒し効果があると個人的に思っています。
光文社
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