木方十根 山田由香里 『長崎の教会堂 風景のなかの建築』

  • 2017.10.03 Tuesday
  • 21:12
評価:
木方 十根,山田 由香里
河出書房新社
¥ 2,052
(2016-02-25)

 

 

 

 

 

 

JUGEMテーマ:読書感想文

 

 

 

 

 

 

世界の文化と歴史 シリーズ

 

 

 

 著者は「長崎の教会堂は、島にあって、海を向いて立っている。」

 

と感じている。島々にある教会堂は、何故海に向いているのだろう。

 

九州にあるよりも島々にある多いということなのでしょうか。

 

建築する際、海が近いと物資を届けやすい。

 

建築後、海から人の目に入ることを考えて設計された

 

など様々な理由があるのでしょう。

 

 

 

 長崎の教会堂は西欧の建築様式にのっとりながら

 

日本の大工の伝統技術によって建てられている。

 

建築素材は、木・煉瓦・石など様々。

 

現代では鉄筋コンクリート造りもある。

 

明治初期に作られた木造教会堂は、江戸時代の

 

建築様式と近いので、十字架がないと

 

教会堂とは気づかない。その時代の宣教師は

 

建築家が少なかったのか、大工たちが自分たちの技術を

 

駆使して、構造はともかく外見を西欧の教会堂と

 

同じようにすることを前提に造られたのでしょう。

 

しかし、明治中期から後期に造られたものは

 

フランス人神父たちによる煉瓦造りは

 

ヨーロッパにあっても違和感のない外見をしています。

 

建築は、その時代の設計者によって形が

 

変わることが良くわかります。

 

 

 

 過去に何度も修復された教会には、その時代の

 

建築技術が見受けられ、とても面白い。

 

木をアーチ状にする方式や天井の張り方。

 

これらは、当時の建築技術を知る手がかりであり

 

貴重な有形文化財なのでしょう。

 

 

 

河出書房新社

 

 

 

【言及リンク】

 

 

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