古野まほろ 『臨床真実士ユイカの理論 ABX殺人事件』
- 2017.10.01 Sunday
- 10:36
JUGEMテーマ:読書感想文
臨床真実士ユイカの理論 シリーズ
井の頭大学の心理学科に籍を置く本多唯花は
警察でお手が下になった事件解決の最終兵器。
そう、人の嘘を見破ることができる障害という
技?を使って、真実を導き出す。
しかし、障害には欠点があり長い時間使っていると
本多唯花がダウンしてしまうこと。
本多唯花の復活にはハーゲンダーツのストロベリーが
沢山必要になるなど、ちょっと変わった技の設定に
なっています。
以前、本多唯花が奴隷とされた経験によって
『ヒトを家畜にする嘘』の事例を求め
『悪の心理学』を研究している。
これもまた、面白い研究ですが小説の中では
東野圭吾の『ガリレオ』シリーズに登場する
湯川学のように警察の求めに応じて
私設探偵のように事件を紐解く学者となっています。
今回登場するABX殺人事件の犯人は本多唯花に
警察に伝えたら身内を殺すと脅しますが
第一の殺人事件で元教え子が狙われたことにより
本多唯花は警察に頼らず、独自捜査を行い
連続殺人事件の犯人とその事件を利用した犯罪者を
割り出すことに成功。
トリックはかなり複雑ですが、主人にあたる人物が
実は奴隷だったなんて、予測不能ですね。
講談社
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