渡辺裕之 『新傭兵代理店 欺瞞のテロル』
- 2017.01.11 Wednesday
- 22:57
JUGEMテーマ:読書感想文
新傭兵代理店 シリーズ
川内原子力発電所内で職員のみが使用しているサイトが
ハッキングされて、遂に国内でもテロ勃発の可能性が高まる。
そして、海外に居た藤堂浩志のもとに外務省から仕事の依頼が来る。
傭兵代理店を通さずに来た仕事を藤堂浩志は一旦断るが
仕事の内容を聞いて引き受けるあたりは、藤堂浩志が
自らのポリシーで仕事を行っているからでしょう。
依頼料でなく仕事内容で決めるあたりは
フリーの職人でも、なかなかできないことです。
しかし、自らのポリシーに沿って仕事をしているからこそ
色々なところからリベンジャーズに仕事の依頼が
来るのでしょう。実績も大事ですが、やはり信頼できる
組織かどうかというところなのでしょう。
別件で森美香が追っていた藤堂浩志の父親が
亡くなった真相は、意外なところで川内原子力発電所サイト
ハッキング事件と繋がりましたが、本書ではこちらの
真相については闇の中といった感じで
黒幕に躍らせられたISのハッキング担当のみを
制圧したのは、この事件が次巻に繋がっていくと
いうことなのでしょうか。
ちょっと終わり方があっさりしすぎて
拍子抜けでした。
祥伝社
【言及リンク】